MAINTENANCE

メンテナンスについて

メンテナンスのご用命

研ぎ調整が必要な場合は、お手数ですが弊社にお送り下さい。

手順
  • 1.

    まず、鋏をエアクッションや柔らかい紙等でくるみ、保護して下さい。

  • 2.

    しっかりした小さめのダンボール箱に入れ、隙間に詰め物を入れて下さい。

  • 3.

    昼間ご連絡可能な電話番号と、返送先の住所・氏名・電話番号のメモを同封して下さい。
    ご要望などがございましたら、 そのメモでご指示下さい。

  • 4.

    郵便局の小包扱い、もしくは宅配便でお送り下さい。(送料はお客様負担)

  • 5.

    送り状の控は、 鋏がお手元に届くまで必ず保管しておいて下さい。

  • お預かり期間は、10日から2週間程です。
    仕上がった鋏は、ヤマト便の代金引換でご返送致します。
    お支払金額は、「研磨・調整代金+返送料+代引手数料+消費税」 です。
    (研磨・調整代金表と送料・代引手数料表をご参照下さい。)
    送付先住所
    〒462-0053 名古屋市北区光音寺町1-54-1
    株式会社 三和技研工業
    Tel. 052-912-1311
    代引手数料
    代金引換額 手数料 (税込)
    1万円未満 330円
    1万円以上~3万円未満 440円
    3万円以上~10万円未満 660円
    10万円以上~30万円まで 1,100円
    返送料
    地域 都道府県/料金(全て税込)
    北海道 北海道
    1,610円
    東北 青森県
    1,190円
    秋田県
    1,190円
    岩手県
    1,190円
    山形県
    1,060円
    宮城県
    1,060円
    福島県
    1,060円
    関東 東京都
    940円
    千葉県
    940円
    神奈川県
    940円
    埼玉県
    940円
    茨城県
    940円
    群馬県
    940円
    栃木県
    940円
    山梨県
    940円
    信越 新潟県
    940円
    長野県
    940円
    東海 愛知県
    940円
    三重県
    940円
    岐阜県
    940円
    静岡県
    940円
    北陸 石川県
    940円
    福井県
    940円
    富山県
    940円
    関西 大阪府
    940円
    奈良県
    940円
    和歌山県
    940円
    兵庫県
    940円
    京都府
    940円
    滋賀県
    940円
    中国 広島県
    1,060円
    岡山県
    1,060円
    島根県
    1,060円
    山口県
    1,060円
    鳥取県
    1,060円
    四国 香川県
    1,060円
    愛媛県
    1,060円
    高知県
    1,060円
    徳島県
    1,060円
    九州 福岡県
    1,190円
    佐賀県
    1,190円
    大分県
    1,190円
    長崎県
    1,190円
    熊本県
    1,190円
    宮崎県
    1,190円
    鹿児島県
    1,190円
    沖縄 沖縄県
    1,460円

    ※離島地域の方は別途送料をお知らせいたします


    メンテナンスの知識

    日頃のお手入れ方法

    1. セーム皮(鹿皮)でしっかりと拭く

    刃を立てる (返り刃防止) 、サビ防止に、しっかりと上に立つように包み上げるように拭きます。

    2. オイルをつける

    日頃の使用により刃には、水滴・塩素系物質の付着が予想されます。サビ防止のためにもオイルで皮膜を作ってあげることが大切です。
    特に刃裏とネジまわりは、 サビ易いのでしっかりとつけてください。また、スライドカット・ストロークカット・チョップカットなど開閉数が多い作業の後にはよく拭いてからオイルをネジまわりにしっかりと付けてください。

    3. 正しくネジをしめつける

    曲げ・ひねり・裏すきがありますからなる3つのR(アール)があります。(図-1 参照)刃は、先の方が強く擦れ合うように曲げてひねってあり、そして刃の裏はえぐってあります。この構造により、力強く、正確にカットすることができるのです。そのためにも、ネジは正しく刃裏がしっかりと擦れ合うように締め付けてください。ただ、シザーズによってネジの種類や締める強さも違うのでわからない点がございましたらご質問ください。しっかりとネジを締め付けることにより、ドライカットによる髪へのストレスを軽減するばかりではなく、シザーズの刃裏の偏消耗を防ぎ、寿命をも長くします。

    4. セニング

    まず棒刃の方は、シザーズと同じように手入れして頂き、櫛刃については、一本一本の先端のV溝にオイルをさしてから、櫛刃に平行にセーム皮で拭き取ってください。擦り合わせが命の道具なので、ネジまわりにもしっかりとオイルをつけてください。

    図-1 シザーズのメカニズム

    シザーズには曲げ・裏スキといったR(アール)があります。
    動刃と静刃が強く擦れ合うために必要であり、
    この構造により、力強く正確に カットすることができるのです。

    シザーズの大敵 サビについて

    金属は元来鉱石中に、酸化物や硫化物として、非常に安定した状態で眠っていたものを精錬(鉄を造る作業)によって、酸を取り除いたものですから、不安定な状態です。そのため、いつも周囲の酸と、何とか結合して元の安定した状態になろうとしているのです。この過程を”腐食”といい、腐食によって生まれた酸化物を“サビ”といいます。
    大気中で鉄がサビるのは、その表面の空気が冷えて結露となり、腐食反応が促進されサビが生まれるためです。又、鉄の表面に塩分(手の汗や薬品など)が付着すると、空気中のH2Oを吸収して、より強く作用し一層サビやすくなります。
    サビは鉄の表面に発生しやすく、特にシザーズの刃先に入ると、切れなくなるばかりではなく、使用できなくなる場合もあります。
    シザーズを落として刃が欠けてしまうのも、サビができてしまうのも、同じくらい大変なことといえます。
    寒い冬の時期に窓際など非常に冷え込む場所にシザーズを置いたままにし、窓から入り込む日の光によって窓際の温度が上昇した場合、シザーズ自体の表面に水滴が浮かび上がり(結露)その水滴がサビの原因となることもありますので注意が必要です。

    使用上の注意点

    ウィッグをカットする時、開閉練習時の注意点

    ウィッグは、原毛の時点で、防虫・防腐・防菌加工として、硫酸処理をしたものが多くあり、非常にサビやすい物質を含んでいると考えられますので、大切な道具で練習する時は、一度シャンプーすることをお勧めします。
    又、連続して開閉される場合(開閉練習時など)は、刃と刃が擦れ合うため,返り刃が生じスムーズに開閉がしにくくなる可能性があるため、前に説明致しました”セーム皮でしっかりと拭く”ことを心がけてください。

    ウィッグをカットする時、開閉練習時の注意点
    シザーズ使用上の注意
    1. お仕事の前に

    日頃の使用により刃には、水滴・塩素系物質の付着が予想されます。シザーズで一番大切な部分は、擦れ合う刃裏と融点です。ここを傷めないために、必ずネジの締め加減をチェックしてください。ネジは使用しているうちに自然にゆるみがちですが、そのままでは触点が安定しないため、固く鋭い刃が互いにぶつかって傷んでしまいます。いつも強めで御使用ください。
    また、SGKではシザーズに合わせて4~5種類のネジを使い分けておりますが、それぞれのネジに適切な締め具合がございます。ネジの種類に合った調整法など、詳しくは担当営業にお尋ねください。

    シザーズ使用上の注意
    2. お仕事の後に

    SGKシザーズは、非常に錆びにくい超特殊鋼でつくられていますが、悪い条件が重なると錆びる場合もあります。1日のお仕事が終わりましたら、ネジまわりにオイルを差し、刃先に拭きのばしながら水分、毛クズ等を取り除いてください。

    3. 新しいシザーズを御使用になる時/研磨した時

    新品や研ぎたてのシザーズは、大変鋭い刃がついています。その分デリケートですので、特に注意が必要です。
    空打ち・押し切り・厚切りを避け徐々に慣らすように御使用ください。
    特にセニングは構造上かみ易いので、慣らし期間を長めにお取りいただくようお願い申し上げます。


    研磨・調整の必要性

    「研ぎに出しても切れない」「すぐに切れなくなった」等は、専門メーカーのアフターを受けていない場合がほとんどです。
    なぜなら、長年のはさみ造りの技術があってこそ、本当の研ぎ・調整ができるからです。
    包丁やナイフと違い、シザーズはいくら刃だけが鋭くても切れません。とても難しい調整の作業が必要なのです。

    研磨・調整の必要性

    なぜ切れなくなるのか?シザーズのメカニズム

    シザーズの刃の交わるところの
    断面を見た状態を仮定し、解説します。

    なぜ切れなくなるのか?シザーズのメカニズム

    正しいすり合わせ
    刃先がぴったりとすり合っています。

    シザーズのメカニズム1

    ところが、使っているうちに刃先が丸くなり、
    刃の裏もすり減って、すり合わせにすき間ができ切れなくなります。

    シザーズのメカニズム2

    ②を研いで、鋭くするだけでは、
    すき間はそのままなので、毛をはさんでしまいます。
    また、毛がとても逃げやすくなってしまいます。

    シザーズのメカニズム3

    ですので、研ぎをするたびにシザーズ全体を
    タタキなどによって、①の図のように
    再びすり合うように調整しなければなりません。

    シザーズのメカニズム4

    ご使用いただく間に、①〜④を繰り返して研磨・調整を行います。